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北海道ツーリング
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11:00頃に富良野を後にし、占冠、日高を経て門別へと出る。最初に来た海沿いをひたすら逆に走る。鵡川、苫小牧、そして室蘭。室蘭の港まで来たときは15:00になっていた。すぐにフェリー埠頭へは行かず、いったん港を通り過ぎ、突き当たり白鳥大橋の直前で左折、道の駅『みたら室蘭』まで来た。少し早いが夕飯のためだ。道の駅の隣には屋台村があるが、そのまた向こう隣に地味な食堂がある。『噴火湾』という名前はすごい店だ。ここで食事。写真の海鮮丼Aは1800円。道内最後のぜいたくだ。 室蘭MAP |
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16:00、室蘭港フェリーターミナル到着。乗船は23:25なので、まだかなり時間がある。乗船手続でさえ19:00から。
とりあえずターミナル内のソファーで疲れを癒した。 |
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乗船までの長い待ち時間。この日に出航となる3番乗船口をぶらぶら歩いていた。まだ3番には青森行きは入港しておらず、その前の八戸行きがいた。それがちょうど出航するところだった。ふと目の前に、お婆ちゃんが船を見つめながら立っているのに気づいた。船が出る。夏休みで帰省した息子、孫、または親戚でも帰る船だったのだろうか。何度も何度も大きく手を振りながら見送っていた。どんどん沖へ出て行く船が、やがて小さくなって見えなくなるまで、彼女は手を振るのをやめなかった。 |
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19:00、やっと青森行きの乗船手続が始まる。ターミナルはにわかに活気を帯び、手続窓口には長い行列が出来始める。お盆のフェリーは北海道にアクセスする どの航路も2ヶ月前から満杯だ。当日のキャンセル待ちを求める人も少なくない。しかしキャンセルが出ても数席程度。自分たちは何とか予約が取れていたので幸運な方だ。 |
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22:00過ぎ、客室への乗船、車両の積み込み準備が始まる。室蘭港は太平洋フェリーと違い、積み込み車両の駐車場としてバイク専用のレーンはない。積み込みの許可が出るまで、ターミナルの周りの駐車場に適当にバイクを置きながら待たなければならない。やがて係員からの指示でゲートの前に移動、そこで初めて整然と並べられる。
この日は金曜の夜。世間的にお盆休みが日曜までということもあって、北海道を脱出するバイク台数も相当なものだった。乗り込みが始まると、船内の車両甲板を列になってグルグルと走り、2階まで行って先頭から次々とギュウギュウ詰めにバイクを押し並べていく。ちょっと初心者の人にはツライと思う。ただこれはお盆の混雑時のことで、普段ならバイクの固定は簡単に終わる。
客室に上がると、係員がライダーへ呼びかけている『バイクで乗船のお客様は、今日はドライバー室を利用して頂きます』との事。やった!ラッキー!ドライバー室とは貨物運搬のために乗船する、つまり本州と行き来する長距離トラックの運転手だけが使える専用の客室のことだ。一般の乗船客は普通は利用できない特別なもの。客室で言えばA寝台、または1等寝台のような設備で、個人のベッドが用意されている。航路によってはテレビまであるのだ。
ライダーが利用できたのは、混雑時の客室有効利用のための緊急措置。バイクは一人か二人が多いので、空いている個人ベッドを与えるのに都合がいいのだ。しかし一般の2等客室では場所の取り合いでトラブルも起こっているようで、廊下やロビーに毛布を広げている乗客もいる。自分たちだけ優遇されたようで、少し申し訳ない気持ちが心を覆った。 |
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早朝、青森着は6:30。船内アナウンスは30分前になって下船用意を告げる。深夜の出航だったのでみんなまだ寝ている。この30分で全ての乗客が用意を始めるので、船内は突然に戦場のようになる。トイレはどこも満員だし、洗面所では歯みがきで長蛇の列。かといって待っていたのでは港に着いてしまう。仕方なく最低限の着替えをすると、あとは到着してから青森のフェリーターミナルで洗面や歯磨きをすることにした。
青森からは十和田湖を回った。十和田湖への国道103号線は、峠道が延々と一時間も続くかなり大変な道。おまけに天気もイマイチで、標高の高い峠で雲の中に入り、またしても狩勝峠のような状況になってしまった。まずは何とか十和田湖に到着、あとは旅の余韻に浸りながらも、酒田へと長い道のりを帰る。十和田湖からの天候は晴れだった。 |
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自宅に到着。今回は初めてのお盆。
道内では行き交うバイクがすごく多いことに、楽しくも驚いた。次々とピースサインを出す忙しさが近年になく新鮮だった。
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