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北海道ツーリング
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翌朝、船内アナウンスで目が覚める。すでにフェリーは苫小牧港の港内へと入りつつあった。昨夜のひどい揺れもすっかり収まり、いつもの快適なクルージングを取り戻していた。しかし気になるのは天候。北海道には秋雨前線が停滞していたので最初から晴れなどは期待していないが、せめていきなり雨だけは避けたいところだ。だが海上からの見通しは最悪で、近いはずの港の景色さえ全く見えない。白く霧に煙る進行方向の様子に不安が募る。 |
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やがて苫小牧港へと接岸の準備に入る。航路を示す船舶GPSの軌跡が目的地に到着したことを知らせていた。車両甲板への移動が許可されたのは、それから間もなくであった。
トラックや車がギリギリまで詰め込まれた船の最下部は、暖気を始めた排気ガスの臭いが充満している。バイクのある場所に辿り着くと外からの新鮮な風が吹いてきた。何気なく開いている出口ゲートに目をやった。落胆にも似た深いため息をつかずにはいられなかった。雨かよ・・・。 |
倶知安の市街地 |
苫小牧に到着したのが12:30。通常は10:45。約2時間遅れとなってしまった。出航の遅れに加えて荒れた海のために速度が上げられず遅れてしまったと思われる。フェリーが遅れたのも初めての経験だった。
カッパに身を包んで苫小牧を出る。進路は国道276号線。スタートからいきなりの雨に北海道に入った感激も半減だ。予定通りの時間ならば支笏湖を観光したのだが、天候の悪化が懸念されることもあり、まっすぐ倶知安を目指した。 |
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